パタゴニアとは、南米の南緯40度付近を流れるコロラド川以南の地域のこと。
氷河や世界のクライマー達が憧れる山々が連なる。
ロス・グラシアレス国立公園
氷河ツアーを楽しめるアルゼンチンのサンタクルス州の国立公園。1981年にユネスコの世界遺産に登録され、世界中から観光客が訪れる。
その面積は4,500平方キロメートルにも及ぶという。氷河は今でも成長を続けているそうだ。
最も有名なぺリトモレノ氷河は間近で氷河の崩落するのを観ることが出来て、多くのカメラマンがその時をじっと待つ。
その時が来ると、崩落の音は何百メートルと離れていても、大きなビルが崩壊したかのような地響きにも似た轟で、あたり一面の静寂をつん裂いてもなおその余波を残していた。
大自然の脅威を感じる。
雪がどんどん降り積もるため空気を殆ど含まないので、青い光だけを反射して、鮮やかな青をした氷河は世界中にここだけだという。
空気はキンと張りつめて、それでも陽射しは穏やかだった。
氷河の上を歩く氷河ウォークも現地で申し込める。
Mt.フィッツロイ
パタゴニアのシンボルにもなっている「フィッツロイ山」 3,375m アンデス山脈の一部。アルゼンチンのロスグラシアス国立公園の一部。
「煙を吐く山」という意味だそう。登頂からよく煙が立ち昇るらしい。
早朝3時に宿を出て日の出に間に合うかと先を急いだ。
尾根にすーっと一本の光が走る。日の出だ!
朝日を浴びてオレンジ色の光を放つその姿は、本当に神々しかった。
この日は快晴に近く、世界中のトレッカーを魅了してやまないフィッツロイ山の雄姿をしっかりと目に焼き付けることが出来た。
広大な景色に抱かれると、ただ、感じる・・・目で耳で、心で感じる、というセンサーが冴えてくるように感じた。